第13回ギター大好きみんな集まれギターコンペティション北関東地区大会の感想

昨日1月19日に埼玉県さいたま市のプラザノースホールで開催された第13回ギター大好きみんな集まれギターコンペティション北関東地区大会に参加してきました。

この大会はギター演奏のものとしては全国規模のかなり大きな大会で、まず各地区で大会が開かれてそこで各部門金賞を受賞した人が今年は3月29日に東京・銀座ヤマハホールで開催される全国大会に出場できるようになっています。

各部門は年齢ごとに細かく別れていて、北関東地区大会では19名参加(1名欠席)で全体としては250名ほどの応募があったそうです。

基本的に学生部門以外でプロを目指しているような方は出てこないと思いますので、自分のようなアマチュア向けの大会ということになります。

審査基準も他のコンクールと違い曲の難易度や技術の優劣よりは、選択した曲をどれだけきちんと弾けているかを審査しているようです。

実は2年前にこのギターコンペティションと同時開催されていたオールジャパンギターコンクールには参加したことがありましたが、こちらは今回初めての参加になりました。


それではまず自分の演奏と曲について。

今回選択した曲はF.タレガのアラビア風奇想曲です。

いまさら説明する必要のないくらいクラシックギターの曲としては有名な曲だと思います。

ですがこの曲正直なところ個人的に得意な曲ではありません^^;

確か高校生ぐらいの時に初めて練習してみたときから、有名曲であるのに好きになれませんでした。

なので今回この大会で弾くことを決めてから初めてまともに取り組んだと思います。

こんなことを書くともっと得意な曲か弾きなれている曲にすればいいのにと言われるかもしれません(実際今回G部門で出場する予定だった父にはそう言われました。ちなみに上で1名欠席しているのはうちの父です、最近体調不良で大事を取りました^^;)

ではなぜ今回この曲をわざわざ選んだのかということですが、いくつか理由があります。

大きな理由としては毎年春に行われていて今年も参加予定のJ.S.バッハ国際ギターコンクールの予選の課題曲にこのアラビア風奇想曲が選ばれていたからです。

なので一度でも人前で披露していれば、全くの初めてよりもいいのではと思った次第です。

2つ目は今回の演奏時間制限6分間で弾くのにちょうどいい時間と難易度だったことです。

曲があまり簡単でも難しくてもモチベーション維持するのが大変なので個人的にそこはちょうどよかったと思います。

3つ目は6弦をDに落とす曲のレパートリーを増やしたかったことです。

こういう有名曲はこれから課題曲や自由曲に組み込んで弾く機会がそれなりにあると思いますので、思い切って覚えるきっかけにはちょうどいいのかなと。

次に当日の演奏です。舞台に上がったときの緊張感は全く無くなったわけではありませんが、以前と比べて意識的に大分押さえられるようになってきたと思います。

2年前にオールジャパンの予選でここで演奏したときは過度の緊張からか頭が真っ白になってしまって演奏が何度も止まり本当に酷い出来でした。

それから比べると無難にですが、どの曲も最後まで止まらず通して弾くことは出来るようにはなってきたのでやはり続けることは大事なんだと思います。

なので今回苦手な曲を初めて演奏した割には、自分の評価としてはまあまあだったかなと。

結果的に銀賞を頂くことが出来ました。

ギターの発表会に出始めて初めての賞状なので素直に嬉しいです。

でも本音は金賞が欲しいですよね、全国大会にも出れますし。

そこは来年以降の現実的な目標にしてみたいと思います。

ただ一方で反省点も色々と見えてきました。

まずは簡単なミスや凡ミスをなるべく減らしたいです。

自分が覚えているだけで4,5箇所は最低あったと思います。

今回は暗譜が出来たのが本当に最近なので、単純に弾き込みが足りていないのももちろんあるかもしれませんが、そこは言い訳にはせず色々考えてみたいと思います。

あとは音量の問題。

父からはいつもいつも言われていましたが、後述しますが今回審査員の先生にも指摘されたのでやはり舞台に上がったときは楽器を鳴らせていないんだなと思います。

思い返すと、緊張を抑えるのと同時に右手の指の震えも抑えるようにしているのですが、それをすると指はまあまあ動かせるのですが、普段どおりの弾弦ができていない気がします。

本番で指の震えを押さえつつ力強く弾くにはどうしたらいいのか?

これも今後の課題として色々取り組んでみたいなと思います。


他の方の演奏ですが、今回演奏順の関係でほとんど聴けておりません。

61~70歳までのG部門と71歳以上のPG部門はそれぞれ金賞が1名出ておりますが、こちらは一人も聴けませんでした。

その中で印象に残った人を一人上げるなら10~12歳までのA2部門で出場した大橋夏江君の演奏でしょうか。

ソルの練習曲を3曲弾きましたがこれがとてもよかったです。

それほど難しい曲ではないかもしれませんが、こういう立派な演奏を聴くと自分ももっと頑張ろうといういい刺激になります。


余談ですが、今回大会が終わってから会場の最寄りの駅のホームで偶然審査委員をしている田部井辰雄先生に出会いました。

帰りの方角が途中まで一緒だったので、短い時間ですが色々とお話を伺えました。

演奏の感想や問題点など直接聴かせていただいたのでとても参考になり、ありがたかったです。

おそらく来年もまたお世話になるかと思いますので、そのときは少しでも上達した演奏を聴かせられるよう頑張りたいと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000